先日、監査法人トーマツ(&グループ会社)の「メディア・デモクラシーの現状」というセミナーに参加してきたのですが、パネルディスカッションに参加された夏野 剛氏(元NTTドコモ執行役員)の至言、名言&一刀両断っぷりが痛快だったので、幾つか紹介します。
Android端末について:
- 「Xperiaが出て浮かれてるけど、HT-03Aの失敗の分析はどうしたの?」
- 「2015年には、日本の携帯の50%はAndroidになる。」
- 「日本の携帯は、海外から見たら、全てスマートフォン。」
- 「日本の"ガラ携"+"Android"が日本の携帯ビジネスを救う!」
- 「Android端末はスペックがバラつくので、コンテンツを対応させるのは大変。」
- 「ネットで流通コストが大きく下がっているのに、価格が反映されていないのは変。(暗に、日経新聞の電子版を揶揄)」
- 「着うたフルが1曲300円で受け入れられたのは、たまたま運が良かっただけ。本来は、iTunesの1曲99¢あたりが妥当なはず。」
- 「ユーザから見たら、大企業が生き残る必要性なんか無い。誰かが(同じサービスを)提供してくれればそれでいい。」
- 「例えば、新聞社を例にとってみても、コンテンツ自体は同じで良い。記事や編集の質が本質であって、販売店や印刷に従事している人は、別の仕事を探すより他ない。」
- 「新しいアイデアは必要ない。まだやれることがあるのに、やれていない方が問題。あとは実行あるのみ。」
- 「人材育成なんて、そもそもナンセンス。育成なんていう考え方がおかしい。若い人の知識を生かす、適材適所が重要。」
- 「リーダーである社長のカラーや哲学が、会社として色濃くでる時代。」
- 「管理監督なんておかしい。そもそも日本に管理職という言葉を作った奴を断罪したい。」
- 「外資系のVP(Vice President)というのは、副社長って訳すのは変で、社長の代理として、その事業を主体的にやる役職だ。」
新ビジネスの可能性について:
- 「日本はビジネスを始める環境は揃っている。でも、ベンチャーを大きくすために必要な資本が足りない。もっと直接金融をやらないとダメ。」
- 「若い人は、目の前にチャンスがあったら、とにかくそれを掴め。起業じゃなくても、転職のチャンスでも同じ。ストレートを見逃すな。見送ったらダメ。」
- 「良いもの(ハード)を作れば売れるという、ものづくり至上主義の時代は終わった。付加価値(しかけ作り)が売れるポイント。」
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