夏風邪をまだ引きずっていたものの、なんとなくいつもの「バー樽の水」へ。
1杯目はラフロイグのクオーターカスクをソーダ割りで。
暑い夏には、爽やかでいいですね。
このクオーターカスクというのは、ラフロイグが200年前の製造方法に習って、現在の1/4サイズの樽で熟成したもので、樽との接触面の割合が広くなるため、通常より早く熟成するといわれています。そのため、クオーターカスクは通常の10年ものよりも若い原酒を使っているとのこと。
その他、アルコール度数が48°と高め、また冷却濾過を行っていないというオリジナルとの違いがあります。
さて、今回のメインは、ローランドで1993年に閉鎖された今は無きRosebank蒸留所の飲み比べ。
一本目はこちら。Hart BrothersのRosebank 17年 1990。
そして、2本目はウイスキーエクスチェンジのRosebank 16年 1991。
熟成年数が1年しか違わないので、先日のKILKERRAN同様、全く違いがわからなかったらどうしよう…とおもったのですが、
これは、全然違います。
Hart Brothersの方は、Rosebankらしい芳醇な青リンゴの香りが、飲む前からガツンときます。
味も柔らかくオイリー、甘さも適度な熟成感で一口目から感動があります。
一方、ウィスキーエクスチェンジの方は、同じくRosebankらしい特徴は同じですが、Hart Brothersに比べると、香りが抑え目で、味も少し渋めということもあり、「これはHart Brothersの圧勝だな」と思いました。
・・・ところが、開いてくるとそうとも言えないのです。
Hart Brothersの後味は、さっぱりと切れが良いのですが余韻がなく、その点では圧倒的にウィスキーエクスチェンジの方が良いのです。
シングルモルトは奥が深い…。
それにしてもRosebankが無くなってしまったのは本当に残念です。
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