さて、環境整備も一通り終わったHTC Flyerですが、実際に1週間ほど持ち歩いてみた感想はこんな感じです。
【良い点】
- B6サイズ(ハードカバーの本と同じサイズ)だと電車の中で使っていても目立たない。iPadの何が嫌って、電車で使っていると周りの視線が気になるところだったけど、Flyerは純正オプションの手帳型ケースに入れていると、システム手帳にしか見えない。
- 画面がでかいので一覧性が高い。電子書籍ビューアやPDA的な(スケジュールを確認して、ちょっとメモを取るみたいな)用途にぴったり。
- 動画ビューアとして、画面サイズ・解像度・HD再生能力のバランスがとれている。映画を見るにはちょっと迫力不足ですが、YouTubeとか、TED Airなんかみるのには最高。
- バッテリーが長持ち(容量は4000mh。公称スペックでビデオ再生8時間)。さすがにiPad2には敵いませんが、ネットをそこそこ使っていると1日持たないiPhoneとか普通のスマートフォンに比べれば、安心して使えます。
【悪い点】
- 電子ペンのレスポンスがイマイチ。なのでノートがわりに文字を書く用途には向かない。どちらかというと、タイピングしたメモに注釈を入れたり、ちょっと図示したりするようなニーズ向け。(HTCの製品説明の動画を見ると、実際にそういう使い方を推奨しているんだけど、自分は普通に文字でメモするのに丁度良いかもと、誤解していた。)
- 指紋が目立つ&電子ペンの書き心地がイマイチな表示面。しかも、海外の書き込みを見ていると、ディスプレイに傷がついたという人もいるので、液晶保護シートの貼付けは必須かも。(私が使ってるノングレアの保護シートは指紋対策には効果的でしたが、電子ペンの書き心地は今ひとつでした。)
- 表示方向が縦表示と、反時計回り90°回転方向の横表示のみに制限されている。なので、手帳型のケースに入れたりしていると、横向きの時にとても使いにくい。これはナビゲーションボタン(戻るとかホームボタン)が横向きの時に自動的に場所が切り替わるというギミックが搭載されている故に仕方ないのですが…。
- 外部ディスプレイに直接出力ができない。最近の10.1インチAndroidタブレットではHDMI出力が標準でついていますが、Flyerの場合は別売の変換ケーブルを購入する必要があります。(純正オプションが2011年9月に販売予定らしい。)
コストパフォーマンスや完成度を考えると、決して万人向けではありませんが、ノートPCとスマートフォンを埋める端末として割り切った使い方ができるのであれば、総じて満足度の高い端末であります。
次回は、おまけでイオンの980円にSIMについて。