昨今のスマートフォンは、薄さにはこだわるのに、大画面化の影響で横幅がどんどん大きくなっているのが許せません。
以前、携帯電話のデザイナーから「日本人の手のサイズを考えると、横幅50mm以上はユーザビリティを損なう。」と聞きましたが、iPhone4なんか、58.6 mmですよ! 女性なんか絶対に使いにくいと思うんですよね。
横幅の小さい電話にこだわっている私が当時入手したのは(何故か日本では発売されなかった)SonyEricsson の Xperia X8(コードネーム:Shakira)でした。(今でしたらXperia RayかXperia miniかなぁ。)Sonyは小さいものを作らせると天下一品ですよね。
ちなみに他の候補だったX10 miniはサイズ的にずばり50mmなのですが、QVGAという解像度の低さが実用性を損なっていたので、HVGAで横幅54mmのX8を選びました。
とはいえこのX8、エントリーモデルということで、CPUはMSM7227(600MHz)だし、RAMは256MBしかないという当時でも低めのスペック。しかも当時のAndroid 1.6/2.1ベースのオフィシャルROMは、パフォーマンスもイマイチ、ピンチズームも使えないシロモノでした。
ところが、先日Froyo 2.2.1/Cyanogenmod 6.1.3ベースのカスタムROMに入れ替えたところ、ストックROMの不満点が解消されおり、出色の出来。改めて「手のひらサイズ」の絶妙なサイズ感が気に入って、ここ数週間はメイン機として使っております。使い方を割り切れば、あまりスペックは重要ではないですね。
ちなみに私が使っているカスタムROMは、mini CM6 1.0.2-x8 という奴です。安定度と速度のバランスで現状はこのROMがベストというXDAのレビューをみて入れてみました。
X8は厚みは結構あるのですが、むしろある程度の厚みがあったほうがホールド感があるんですよね。最近の携帯は「世界最薄」とか売りにしてますが、もっと人間工学的に「使いやすさ」とは何かを考えて欲しいと思わせる1台です。